───ふたつ、”月華”の五人は全く協調性がない。
………全員見事に性格と趣味が違うため、基本的にはバラバラに行動している。
このチームがどうやって機能しているのか、一週間経った今でも不思議でならない。
「………と、言いつつも、結局は言うこと聞いていますけどね。」
クイッと、定位置でメガネを上げた李兎。
その手元には相変わらず難解そうな書類が並んでいる。
…………今だってここにいるのは、私と蓮さんと李兎の三人だけしかいない。
陽人は下に様子を見に行って、太晴はどこかに出かけて行き、裕太は………
どうやら女の子から、お誘いが来たみたいで。
本当に、自由奔放というか、なんというか。
暴走族の集会所というよりは、放課後の部室のような緩い空気が流れている。
「チッ、お前が来る前は楽だったのによ……」
ソファの上で寝返りを打ちながら、蓮さんが不機嫌そうに毒づく。
………けれど、その指先は私が「戻せ」と言った漫画の表紙を、無造作に弄っていた。
「僕をここに入れたのは蓮さんでしょう……?」
「あー、うっせー」
「ハハ………」



