君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~

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「………蓮さん、お菓子のゴミはきちんと捨ててください」

「…………」

「読んだ本は元の場所に戻してください」

「…………」

「蓮さん、」


「……………あー、いちいちうっせーな。由良、お前は俺のオカンか?」



ギロリ、とソファに寝転がったままの蓮さんに睨まれる。


────鋭い眼光。

普通の人ならこれだけで震え上がるはずの威圧感だ。


……けれど。


一週間一緒に行動していてわかったこと。







────ひとつ、蓮さんは、意外とズボラ。




脱ぎっぱなしのジャケット、読み散らかされた雑誌、空になった炭酸飲料の缶。


……彼の周りだけ、いつも時間が止まったかのような散らかり具合だ。



………全国No.1の暴走族として、総長として、ひとりの人間として……それで大丈夫なのかと思う。




外で見せる、あの冷徹で圧倒的なカリスマ性は一体どこへ行ったのか。


私は深いため息をつきながら、彼が放り出したポテトチップスの袋を拾い上げた。