すると、俺の大きな声で涼たちも続々と目を覚ました。


『ん…』


『う…』


『んぁ…?』


そして、


『あの後、どうなって…』


『由衣は!?』


1番先に意識が覚醒したであろう涼がつめよってきた。


俺に聞かれてもこまるので、さっき入ってきた男子の方を向く。


俺が向いたことで存在に気づいた涼たちも、同じようにそいつをじっと見つめる。


それを見て、クスッと笑ったそいつは


『そんなに由衣のことが気になる?会いたい?』


と、満面の笑みで聞いてきた。


なんかこいつの笑顔、うさくさ…


でも、


そんなの、


『『『「もちろん」』』』


会いたいに決まってる。


由衣の無事を確認するまで安心できない…


『じゃあ、ついてきて。あっ、僕の名前は源凪!よろしく〜』