「いい?じゃあ入るよ」


『うん』


ギィー


嫌な音を立てて倉庫の大きな扉が開く。


『『『『『おつかれさまです!!』』』』』


ぴったりとそろった声が俺たちを迎え入れる。


これはいつものこと。


最初はとまどったけど、今となってはもう日常みたいなものだし…


由衣は…


いつもよりすこしだけ目を大きくして驚いているようにも見えた。


「行くよ」


由衣をつれてステージへと進む。


俺たちが通る道は勝手に下っ端があけてくれるから、30秒もしないうちにステージについた。


ちょっととまどっている由衣とステージの上に立つ。


そして、総長である涼がマイクを持って口をあけた。