***
「………蓮さん、ちゃんと読んだ本は元の場所に戻してください」
「…………」
「お菓子のゴミは捨てて下さい」
「…………」
「蓮さん、」
「……………あー、いちいちうっせーな。由良、お前は俺のオカンか?」
ギロリ、とソファに寝転がった”レンさん”に睨まれる。
一週間一緒に行動していてわかったこと。
ひとつ、”レンさん”は、意外とズボラ。
………全国No.1の暴走族として、総長として、ひとりの人間として……それで大丈夫なのかと思う。
ふたつ、”月華”の五人は全く協調性がない。
………全員見事に性格と趣味が違うため、基本的にバラバラに行動している。
「………と、言いつつも、結局は言うこと聞いていますけどね。」
クイッと、メガネを上げた李兎。
…………今だってここにいるのは、私と”レンさん”と李兎の三人だけしかいない。
陽人は下に様子を見に行って、太晴はどこかに出かけて行き、裕太は………
どうやら女の子から、お誘いが来たみたいで。
「チッ、お前が来る前は楽だったのによ……」
「僕をここに入れたのは蓮さんでしょう……?」
「あー、うっせー」
「ハハ………」

