君は、狂愛の檻の中


***


「………蓮さん、ちゃんと読んだ本は元の場所に戻してください」


「…………」


「お菓子のゴミは捨てて下さい」


「…………」


「蓮さん、」


「……………あー、いちいちうっせーな。由良、お前は俺のオカンか?」


ギロリ、とソファに寝転がった”レンさん”に睨まれる。


一週間一緒に行動していてわかったこと。


ひとつ、”レンさん”は、意外とズボラ。


………全国No.1の暴走族として、総長として、ひとりの人間として……それで大丈夫なのかと思う。


ふたつ、”月華”の五人は全く協調性がない。


………全員見事に性格と趣味が違うため、基本的にバラバラに行動している。


「………と、言いつつも、結局は言うこと聞いていますけどね。」


クイッと、メガネを上げた李兎。


…………今だってここにいるのは、私と”レンさん”と李兎の三人だけしかいない。


陽人は下に様子を見に行って、太晴はどこかに出かけて行き、裕太は………


どうやら女の子から、お誘いが来たみたいで。


「チッ、お前が来る前は楽だったのによ……」


「僕をここに入れたのは蓮さんでしょう……?」


「あー、うっせー」


「ハハ………」