君は、狂愛の檻の中


〈由衣side〉


「…………ぃ!………い……おい!!」


「─────っ!?」


ガバッと、勢いよく起き上がる。


…………すると、


「「イタッ」」


ゴツッ、と見事に頭が衝突した。


お互い目をパチパチと瞬かせ、しばし沈黙。


「…………おっ、」


”おっ”?


「…………起きたーーー!!」


「えっ?」


思わず、言葉が漏れる。


「よかっ、たぁ………」


ホッと、安心したように息を吐いた男。


…………誰?


………というか、


「ここ、どこ…………?」


「俺、蓮呼んでくる……!!」


「えっ、ちょ、待っ……………」


バタバタとあわただしく部屋から出て行ってしまった男。









それから少しして、


「────由良っ!!」


バンッと、大きな音を立ててドアが開いた。


…………入ってきたのは、血相を変えた”レンさん”。


「………起き、たのか。無事で、よかった」


「え、あの………」