君は、狂愛の檻の中


「蓮くんっ!!!!」


「「「桃花……!?」」」


アイツの………桃華の声があたりに響いて。


バッとその場にいる全員が桃華に注目する。


………そのタイミングで、俺に拳銃を向ける男に拳を入れた。


はずが──────


「………無駄だよ。そんな攻撃、俺には効かない」


「───────ガハッ」


体………脇腹に強烈な一撃を受け、思わず地面に倒れこむ。


………クソッ


今のは完全に不意打ちだったのに。


………何だコイツ、全く歯が立たない。









「…………っやめて」


久しぶりに本気で身の危険を感じたその瞬間、急に顔に影がかかって。


「蓮くんは、だめ………」


ハッと顔を上げると、そこには桃華が微かに震えながら立っていて───────


「………桃華?」


「…………どけ、じゃないとお前ごと撃つ」


カチャ、と男が再び拳銃を構える。


………ヤバい。


俺のせいで、桃華まで………


グッと拳に力を入れて、衝撃を待つ。