君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~

♠︎ Yui


────時を遡ること三時間前。




私は一人、薄暗い路地を歩いていた。






昨日私が由良を連れて湊の店に行ったのは───蓮さんへのプレゼントを買う他に、情報を聞き出そうとしたから。


湊はああ見えてプロの情報屋だ。




私と由良がその手のことには不向きな上、一刻も早く九条の情報を掴まなければいけない今、彼に頼むのが一番だと私たちは判断した。


よく知らない相手だと裏切られる可能性もあるため、信頼出来る相手に頼もうと思ったのも理由の一つだ。







───そこで得た情報というのが、



最近▲▲地区の路地裏で、九条の手下…… Goshawkの人間がよく見られるというもの。



(運良く遭遇して捕らえられたら、何か情報を聞き出せるかもしれない)


その情報を確かめるために、私は一人で確認しに来ていた。





『本当に大丈夫?───もし何かあったらすぐ俺に連絡して』


頭に浮かぶのは、心配そうな由良の顔。



俺もついて行きたかったけど、あのクソ野郎に任務を入れられて……と嘆いでいた由良の顔を思い出し、私は一人薄く笑みを浮かべた。