君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~








「ずっと、このまま時間が止まればいいのに」







彼女を腕の中にとじこめて、俺はこれ以上ない幸せに浸っていた。







……だけど、当時の俺はまだ気づいていなかったんだ。












────この穏やかな時間が、“嵐の前の静けさ”だったなんて。

















俺たちの運命を狂わせる、あの最悪な出来事がすぐそこまで迫っていることを、俺はまだ何も知らなかった────……