♠︎ Ren
新学期に俺たちを襲った連中と、ついこの間、アジトを襲撃してきた奴らは同じ組織。
その組織には由良がいて、今も"月華の姫"である桃華を狙っている。
『それで……私はその組織から桃華さんを守ろうとしていたんです。実を言うと、私のバックにいる組織と、由良のいる組織は敵対関係にあって……』
俯きながら、ぽつりぽつりと少しずつ真実を吐き出す由衣。
そんな彼女の口から語られた事件の元凶は、敵組織のボス──九条という男だった。
そのクズは、由衣の両親と兄貴を殺しただけでなく、脅しをかけて由良まで引きずり込んだらしい。
(……なんなんだよ、それ。意味がわかんねぇだろ……ッ、その九条って男は。いったい人の命を何だと思っているんだ。)
───あまりの理不尽さに頭の処理が追いつかないまま胸の奥からどす黒く、冷ややかな怒りがせり上がってくるのを感じた。
「なんというか……こう、本当にいろいろあるんだな……」
重苦しい空気の中、ようやく陽人が第一声を上げた。
「え、っと…………」
「その…………」
それに続くように大晴たちも”自分もなにか言葉をかけなければ”と言葉を探し始める。
───だが、結局誰もいい言葉が見つからなかったのか全員が口をつぐみ、再び空間が沈黙に支配される。
新学期に俺たちを襲った連中と、ついこの間、アジトを襲撃してきた奴らは同じ組織。
その組織には由良がいて、今も"月華の姫"である桃華を狙っている。
『それで……私はその組織から桃華さんを守ろうとしていたんです。実を言うと、私のバックにいる組織と、由良のいる組織は敵対関係にあって……』
俯きながら、ぽつりぽつりと少しずつ真実を吐き出す由衣。
そんな彼女の口から語られた事件の元凶は、敵組織のボス──九条という男だった。
そのクズは、由衣の両親と兄貴を殺しただけでなく、脅しをかけて由良まで引きずり込んだらしい。
(……なんなんだよ、それ。意味がわかんねぇだろ……ッ、その九条って男は。いったい人の命を何だと思っているんだ。)
───あまりの理不尽さに頭の処理が追いつかないまま胸の奥からどす黒く、冷ややかな怒りがせり上がってくるのを感じた。
「なんというか……こう、本当にいろいろあるんだな……」
重苦しい空気の中、ようやく陽人が第一声を上げた。
「え、っと…………」
「その…………」
それに続くように大晴たちも”自分もなにか言葉をかけなければ”と言葉を探し始める。
───だが、結局誰もいい言葉が見つからなかったのか全員が口をつぐみ、再び空間が沈黙に支配される。



