君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~

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結局、気づけば俺たちは三人で街を歩くことになっていた。


(なんで、こんなよくわからない男なんかと……)




「いや〜、サボりじゃないよ? ちゃんと正式な休憩だからね?」

「そんなこと聞いてない」


「冷たっ」


ケラケラ笑いながら、男は当然みたいな顔で由良の隣を歩いている。

……その距離感が、最初からずっと気に入らなかった。




肩が触れそうなほど近いくせに、由良もそれを不快そうにはしない。


むしろ少し呆れたように言い返しているあたり、昔からこういうやり取りをしてきたんだろう。





……なんなんだよ、その空気。



俺の知らないところで積み重ねてきた時間が、会話の端々から滲み出ている。


それが妙に胸に傷を残した。








────休日の街は、人通りが多かった。

楽しそうに笑い合うカップルや学生たちの間を縫うように歩きながら、男はふと通り沿いのクレープ屋を見上げた。




「あ、まだあるんだここ」


その言葉に、由良が小さく足を止める。