「………歩ける?」
「えっ?」
「足、ふるえてる」
「…………あ、」
指摘されてはじめて自分の状態に気が付いた。
私、まだふるえてたんだ……
冬空が助けてくれたし、時間も経ったから少しはマシになったと思ったんだけどな。
………我ながら、情けない。
「………じゃあ、俺が連れてく」
…………え?
「………ひゃあっ///」
瞬間、体がふわっと宙に浮いた。
………今、何が起こったの?
「これなら音が歩けなくても、大丈夫」
「っ///」
……いわゆる、お姫様だっこ。
顔が、近いっ///
冬空の吐息が顔にかかる。
…………もう、絶対顔赤いよ。
私は、恥ずかしさを紛らわすために、冬空の胸に顔をうずめたのだった。
────────その行動に、冬空が顔を赤くしているのを知らずに。



