道中、だんだん同じ制服を着た人たちが増えてきて安心する。



この中のどこかに昴くんもいるのかな。



学校が近づいてくると



「新入生の方はこちらです」



と先生が言っているのが聞こえていく。



早い時間だからかほとんどの人は新入生のようだ。



私もみんなと同じように新入生の列に加わった。



「この先、クラス替えの紙がありますので自分のクラスを確認して教室に行ってください」



少し進むとまた先生が立っていてそんな声が聞こえた。



クラス替えなんて多分みんな興味ない。



だって他の人ほとんどはじめましてだから。



名前だけ見ても正直言ってわかんないじゃん。



でも、でも私は心の中で一つの願いがどんどん大きくなっていって仕方なかった。



昴くんと、同じクラスでありますように。