鏡に映る私は自分で思う何倍よりもキラキラしていた。



新しく買ってもらったリュックに筆箱と水筒と…その他もろもろを入れていざ出発!!



「いってきまーす…って誰もいないんだった」



一人暮らしというのは案外さみしい。



お母さんが借りてくれた新居は七階建てのマンションの一室だった。



その中でも私は五階の部屋。



そういえばまだ隣の人にあいさつに行っていないから今日にでも行かないと。



お母さんにお隣さんに渡す用のお菓子をもらっていたことを思い出す。



お隣さん、どんな人かな、優しい人だといいな。



エレベーターで下まで降りるとそこには満開の桜と透き通るような青空が広がっていた。



高校はここから五分。



実際に歩いてみるとびっくりするくらい近い。