悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。





妖精のような美しい容姿と、カリスマ性のある立ち振る舞いで、10代女子の間で大人気の高校3年生。

動画サイトではメイク動画を惜しげもなく公開しており、登録者数がとんでもない数になっている。たぶんその辺の有名な芸人さんとかより多い。

それが、我が姉。原麗華。



──わたしが路にただぼーっと生えているだけで、誰の目にも留まらない雑草だとしたら。



お姉は皆がどんな大金を払ってでも欲しがる麗しき華。


世界中の人に愛されて然るべき存在。



なのに、わたしの隣にいるこの男は実に興味なさそうだった。




「知らねーな。あんまテレビ見ねえし」


「え、SNSでもフォロワー数すごくて!」


「SNSもやらねー」



期待していた反応じゃない。




「で、でもでも、本当にすっごくすっごく可愛くて、会長だって見たら好きになっちゃうと思うんですっ! 本当に、こんなわたしと血の繋がりがあるだなんて天地がひっくり返っても想像できないぐらいの……」