「写真?」
「はい。被写体は基本的に姉ですが」
「へえ、姉貴いるんだな。ミチルに似てるのか?」
きっとこれも、向こうにとっては何てことない質問だった。
だけどこれを聞いた瞬間、わたしの中でカチリとスイッチが切り替わった音がした。
「にっ、似てません! 1ミリも似てません! お姉はまじもんのハイパーウルトラ麗し美少女なんです!! ほんともう、こう、100人中100人が振り返るレベルなんです!!!」
一気に言い切って、ぜえぜえと肩で息をする。
……わたしは昔から、お姉のことになるとこうやって頭に血が上ってしまう。
彼女がどれだけ綺麗で魅力的な人なのか、きちんと理解してもらわなければならない。
そんな義務感のようなものでいっぱいになる。
だってお姉は、わたしの自慢の姉は……
「今大活躍中のモデルなんです。原麗華って名前で、最近はテレビにもよく出てるんです。き、聞いたことぐらいありませんか?」



