悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。




それにしても……会長って意外によく笑うよなあ。


こういう何てことない会話で笑ってもらえるのはちょっとばかり嬉しい。

家族以外と会話をする機会が少なすぎて、わたしはそんなことさえも知らなかった。


そして、絶対に関わってなるものかと思うぐらい怖かった会長の第一印象は、出会って一月半ほど経った今、だいぶ薄れつつあった。


……いや、なぜかタトゥー入れてるのはやっぱちょっと怖いけど。タトゥー自体はすごく格好良かったけど、堂々と法律違反してるのはなんか怖い。

この人のことを見極めるのには、まだもう少し時間がかかりそうだ。




「じゃ、今度はお前のことをも教えろ」




そんな会長が今度はそんなことを言ってきたので、わたしは慌てて首を振った。




「へ? いやいや、そんなもの聞いてどうするんですか。わたしの情報なんて道に落ちてる空き缶ほどの価値もありませんよ」


「価値はオレが決めるから気にするな」