悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。





「何突っ立ってんだミチル。一緒に帰るぞ」


「へ」


「もう暗いだろうが」


「あ、いや、でも」




会長の家はわたしとはだいぶ方向が違う気がするのだが。

とはいえ断ったところで聞く耳を持ってくれる人ではないので、わたしは大人しく荷物をまとめて立ち上がった。




「んじゃ、また明日」


「うん、また明日。桃さんは僕が送ってこうか?」


「……気にせんでええよ木坂くん。今日は親に迎えに来てもらうから」




「お先に失礼します」と会釈して顔を上げると、桃先輩は静かにこちらを睨みつけているように見えた。


気のせいだと思いたくて、わたしはつい目をそらしてしまうのだった。









……。


…………。


………………。



無言。