◇
・
「『きゃっ、これは午後6時のチャイム! いけない、後夜祭が始まってしまうわ!』」
「……うん、だいぶ噛まないようになってきたね」
文化祭が来週末に迫り、校内には何となく浮かれた雰囲気が漂ってきた。
そんな中わたしはといえば、死に物狂いで生徒会企画の劇『宣伝レラ』の練習に励んでいた。
台本兼演者兼監督の木坂先輩によるスパルタ指導のもと、ようやく台本を見なくてもセリフがすっと出てくるレベルになった。
声が小さいのはマイクでカバーできるので、木坂先輩の「棒読みなのは味だ」という言葉を信じるなら、問題はいかにセリフを噛まずにはっきりスラスラ言えるかのみ。
「なあ、そろそろ本番と同じ舞台でも練習しといた方がええんちゃう?」
「そうだね。ちょうど今日から毎日一時間ずつ予約取ってるんだ」
桃先輩の提案を聞いた木坂先輩は、腕時計を見てうなずいた。
・
「『きゃっ、これは午後6時のチャイム! いけない、後夜祭が始まってしまうわ!』」
「……うん、だいぶ噛まないようになってきたね」
文化祭が来週末に迫り、校内には何となく浮かれた雰囲気が漂ってきた。
そんな中わたしはといえば、死に物狂いで生徒会企画の劇『宣伝レラ』の練習に励んでいた。
台本兼演者兼監督の木坂先輩によるスパルタ指導のもと、ようやく台本を見なくてもセリフがすっと出てくるレベルになった。
声が小さいのはマイクでカバーできるので、木坂先輩の「棒読みなのは味だ」という言葉を信じるなら、問題はいかにセリフを噛まずにはっきりスラスラ言えるかのみ。
「なあ、そろそろ本番と同じ舞台でも練習しといた方がええんちゃう?」
「そうだね。ちょうど今日から毎日一時間ずつ予約取ってるんだ」
桃先輩の提案を聞いた木坂先輩は、腕時計を見てうなずいた。



