この『可愛い』だって、愛玩動物に対する意味で言っているに違いない。うん。
「なあミチル。こんなに口説いてんだから何か言えよ」
「ひいぃぃ、すみませんすみません! 期待されてもわたくしめに面白い反応なんてできませんのでどうかこれ以上いじるのはご容赦をっ……!」
「チッ、まじで全然信じねぇなこいつ。まあ良い。とりあえずそういうことだから、さっさと劇の練習すんぞ」
「ひっ、あの、やっぱ無理ですっ! 宣伝用だか何だか知りませんけど主役は主役なので! 辞退させてください!」
「却下」
取り付く島もなく言い放たれてしまった。
わたしは半泣きになりながら、とりあえず台本を読みあげる練習から始めさせられたのだった。



