わたしは眼鏡を取り返そうと手をジタバタさせながら騒ぎ立てる。
それと対照的に……何故か辺りが静まり返った。
「え、え、何ですか……?」
ぼやけて表情が見えないので、いったい皆さんがどういう感情で黙り込んでいるのかがわからなくて怖い。
とりあえず眼鏡返して欲しい。お願い。
「……な、だから言っただろ」
そんな中で沈黙を破ったのは会長の声だった。
会長はそのままわたしの背後に回り込んできて、肩にポンと両手を置いた。
そして耳元で囁く。
「でもなあ、さすがに可愛すぎるだろお前。似合いすぎ。襲われんぞオレに」
「は、はい??」
「二人、これでわかっただろ。二度とオレの目がおかしいとか言うんじゃねぇぞ」
何やらずいぶん得意気な会長。
それに対して木坂先輩が驚いた声で答えた。
「ごめん、正直びっくりした」
そしてわたしの顔をじっとのぞきこむ。



