思わず口を滑らせてしまったといった言わんばかりに、先生は両手を口の前に持ってきてバツ印を作る。
何やら引っかかる物言いだったので、ぜひ続きを聞きたいのだけど……。
もう続きを話してくる気配はない。明らかに話を逸らしてきた。
「だけど文化祭か。原さんも大変だねぇ」
「あ、はい。一年で一番仕事が多いとか何とか。おかげで今日の放課後も桃先輩に怒られる気しかしてないです」
「書類仕事もだけど、生徒会は他に大仕事があるだろう」
「大仕事?」
「おや、もしかしてまだ聞いていないかな?」
「な、何でしょうか」
「それならまあ、お楽しみにしておくといいよ」
そして、話を逸らすために選んだ話題もまた、思わせぶりに話しを終わらせてきた。
えっと、いったい何をさせられるのでしょう……??
そして、わたしがその『大仕事』とやらの実態を知るのは、この数日後のこととなる。



