悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。




木坂先輩と桃先輩はともかく、肝心の会長は「しっかりしてる」と言っていいの?


先生、職務怠慢は良くないですよ。ちゃんと監視しておきましょうよ。




「だけど原さんはあまり生徒会に興味があるタイプには見えなかったから意外だよ」


「うぅ……積極的に入りたかったわけないじゃないですか」


「はっはっは、だろうね」




他人事だと思ってらっしゃる。


だけど平和に笑うおじいちゃん先生を見ていると責める気にはなれない。

むしろ守りたいですその笑顔。



だから代わりに愚痴だけこぼした。




「理事長の息子だとかなんとか知りませんけど横暴なんですよあの会長……。この世界は全て自分の思い通りになると思ってるんじゃないですかね……」


「そうかいそうかい」




おじいちゃん先生はお茶を熱そうに一口すすり、口元に微笑を浮かべてこちらを見た。




「でも理事長の息子っていうのはあんまり関係ないかもねぇ。あそこの家は色々と複雑だから」


「え?」


「おっといけない。生徒の事情をベラベラしゃべるちゃだめだね。聞かなかったことにしておくれ」