悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。






生徒会に加入させられて二週間ほどが経った。


……せっかくなので、今日はわたしの放課後ルーティーンを紹介しよう。


帰りのホームルーム、そこそこ話が長いうちの担任のお言葉を「頼む、早く終われ」と念を飛ばしながら聞く。

大抵の場合、チャイムの2分後ぐらいに終わる。

その間荷物はまとめておき、終わった瞬間一番に飛び出せるような状態を整えておく。




「じゃ、話は以上。気を付けて帰りなさい」




先生がそう話を締めくくったのとほぼ同時に走り出す。


廊下を出て、まっすぐ目指すは靴箱。

時折周囲を警戒したりしつつ、一目散に走る。


外が見えてきた。よし、今日はこのまま逃げきれ……




「おい何帰ろうとしてんだミチル」




……るわけはなく。


いつの間にやら背後にいた生徒会長・東間敬人様が猫か何かのようにわたしの首根っこを掴んでいる。


はい、ここまでワンセット。

今日は靴箱まであと数十メートルといったところだったのに。惜しい。