「ちょっ……ちょっとこちらに……!」
わたしは震える声で言って、どうにか会長を廊下へ連れ出した。
わたしがもう逃げないとわかったからだろう。会長はゆっくり立ち上がり、クラスの面々の視線を一挙に集めたまま堂々たる足取りでわたしの後に続く。
人目の少ない場所まで移動して、わたしは大きく息を吸い、勇気を出して言った。
「お、お願いします。迷惑なのでっ、やめてください……!」
簡単に聞き入れてもらえるとは思わないけれど、こういうのははっきりと伝えておかなければならない。
「そもそもわたしなんかが生徒会なんて入れるわけないじゃないですか!」
「へえ、どうして?」
「だっ、だって生徒会っていうのは、選ばれた優秀でコミュ強な特別な人たちが所属するもので……間違ってもわたしのような雑草陰キャが参加できる場所では……そもそも生徒会役員って立候補者の中から選挙で決めるのでは……」
「いや、オレが入れって言ったら入れんだうちの生徒会は」



