「ずいぶん遠回りしたな」
堂々とわたしの席に座り退屈そうに頬杖をつく、我が校の生徒会長の姿がそこにあった。
ギリギリのところで悲鳴を噛み殺す。
「ひっ……な、何でここに……」
「まだ話が終わってなかっただろ」
そうだ思い出した。
昨日うっかり学年とクラスを言ってしまってたんだったあああ!
上手いこと逃げ切れたぞしめしめと得意気になっていたこの数分を返してくれ。
わたしはどうにかしてもう一度このピンチを乗り越えねばならないと思い口を開きかける。
が、ふと視線を感じて止まる。
なんか今……何人ものクラスメイトたちから不審そうに様子をうかがわれている。
当然だ。
今まで全く関わりのない上級生……それも生徒会長などという役職にある人が、当然のような顔をして自分たちの教室いるのだ。気にならないはずがない。
たとえ見ているのがわたしではなく会長だったとしても、これはあまりに居心地が悪い。



