なるほどなるほど。なるほどね。
ふっ、騙されてやらないぞ。残念だったな東間敬人。
とはいえ、先ほどの問いに対し何返答しない限り、この手を離してもらえそうにない。
どうしたものか……。
わたしは考えに考えた挙げ句、とある古典的な方法を試すことにした。
太古の昔から使われてきたというあれ。
大きく息を吸って、自分の中ではMax音量の声を出す。
「ああっ、あんなところに未確認飛行物体が!」
「え、まじで。どこ?」
やった! いけた! 自分で言いながらこれで騙されるヤツはおらんだろうと思ったけど、なんか信じたぞこの人! ラッキー!
こういうとき、逃げ方にもコツがいる。
わたしは足が遅いので、一直線に逃げてはまたすぐに追いつかれる。
だから敵の視線が逸れたところでさっと死角に入る。今の場合、近くの花壇の裏が丁度いい。
「おい、UFOなんてどこにもいないぞ。ん? あれ、どこいった?」



