あっという間に鎖骨まで素肌を露出させた会長。
その首には……幾何学的な模様が、チョーカーか何かのように描かれていた。
刺青、もしくはタトゥー。
そんな風に呼ばれるものだ。
……見間違いじゃなかったか。
こういうものを彫るのは、ヤの付く自由業の方だったり、そうでなくても何か法に触れること一つ二つ犯してそうな怖い人というイメージがどうしても強い。
だから、品行方正の代名詞でなくてはならないはずの生徒会長にこんなものがあるなんてこと、あっていいわけがない。
こんなの、先生たちが知ったら気絶するんじゃないだろうか。
これは今すぐ通報案件かもしれない。
かもしれない、のだけど……。
「か、かっこいい……」
本音がポロリと飛び出したことに気がついて、わたしは慌てて口を押さえる。
あろうことか、わたしの美的感覚というか厨二心というか、そんな感じのセンサーに見事にピタリとハマってしまったのだった。



