「その……先程の金髪の方は、な、何故会長に恫喝されていたのでしょうかっ」
「あ? 恫喝なんて人聞き悪ぃな。軽く注意してただけだろ」
「ちゅ、注意? 軽く……?」
「あの馬鹿学校にこんなモン持ち込みやがったからな」
会長はそう言いながら、手のひらサイズの箱のようなものを制服のポケットから取り出してわたしに突きつけた。
それを見て言葉を失う。
「た、タバコ……!?」
「前から校舎裏で吸ってる奴がいるって噂はあったんだが、やっと現行犯で捕まえた」
「ま……まじですか……」
「おう、まじだ」
うちの高校は、比較的真面目な生徒が集まるそこそこの進学校だ。
校則違反する不良なんて、せいぜい「髪を染めた」とか「制服着崩してきた」ぐらいが関の山だと思っていた。
それがタバコだと? 校則どころか法律に違反しているではないか。
……だけどなるほど。指導の仕方はアレだったけれど、一応この人は本当に生徒会長として仕事をしていたわけか。
絶句するわたしを見ながら会長は続ける。



