「まあね、今日の金髪みたいな奴相手ならまだ良いんだよ。弱み握ってるのはこっちだから口止めできる。でも本当、罪のない一般の生徒にお前の本性見られるのが一番厄介。わかる?」
「おう。だから動画はちゃんと頼んで消してもらったぞ」
頼んで消してもらった? スマホ取り上げて自分の手で消しませんでしたっけ?
息をするように嘘つくなこの人。
……とまあ、これまでわたしは聞きたいことだらけな会話が繰り広げられている中、無言を貫き通してしたわけですが。
そろそろお聞かせ願いたい。わたしごときが生徒会のメンバー様方の会話に参加しようなんておこがましいのは知っているけど聞きたい。
顔を背けて三回深呼吸して、おまけにもう一度だけ空気を肺に溜め込んでから視線を少しだけ上げた。
「あ、あ、あ、あのっ」
「ん?」
三人分の目がわたしに向く。
頬が目のあたりまで熱くなっていくのを感じながら、わたしは震える声を発した。



