取り返そうとするも、会長は長い腕を利用してわたしの届かない高さへひょいと持ち上げてしまう。
そしてわたしの目の前で「この動画を削除しますか?」との質問に容赦なく「削除する」をタップしやがった。
「あ、これゴミ箱フォルダにもしばらく保存されるタイプじゃん。危ねぇ、こっちも削除、と」
「ぬおっ」
「良かったなだいぶ容量空いただろ。記念撮影でもしとくか」
「けけけ結構です!」
「残念もう撮った。あ、ついでに連絡先交換しとくぞ」
「なんで?」
意味がわからなすぎる。
会長は当然のようにわたしのスマホを触って、あれよあれよという 間にメッセージアプリの連絡先を登録する。
そして何故か、今撮った記念写真を勝手に共有している。わたし目閉じてるのですが。
それに引替えこの生徒会長は大層写真写りの良いことで。
わたしはどんよりした気持ちで写真を見つめる。
……見ているうちに、あることに気が付いた。



