ここから見えていないだけで、部屋に生徒会長以外誰かいたのだろう……と思った。
まさか自分が呼びかけられているだなんて、夢にも思っていなかった。
「そこのゴミ袋持って突っ立ってる髪長いお前だよ」
「……へ? わたし?」
だけど、生徒会長が口にした特徴は完全に私のものだった。
待って。この距離で見つかっている??
普通に教室にいても何故か欠席扱いされそうになるぐらい存在感希薄なわたしが、さらに見つからないようにコソコソとしているのに??
……はっはっは。そんな馬鹿な。
というか万が一わたしのことを呼んでいたとしてもシンプルに出ていきたくない。怖いもん。
だけど。
「おい。このオレが呼んでるのにシカトか?」
「ひっ、あっ、すみません」
気だるそうだった声がドスの効いた声に変化し、わたしは反射的に飛び出した。
それを見た彼はニヤリと満足そうな顔をした。



