悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。




わたしが所属するクラスのメンバーに「(はら)路留(みちる)とはどのような人物か」と聞いてみてほしい。

すると恐らく、二通りの答えが返ってくるはずだ。

一つはこう。



「地味、静か、存在感がない」



これが約三割。

そして残りの七割はこう。



「ハラミチル? うちのクラスにそんな名前の人いたっけ?」



そう。

わたし原路留は大変存在感が薄い。

存在感の薄さレベル的には道端の雑草と良い勝負。わたしがちょっとだけ勝ってるかもしれない。


入学して数ヶ月、皆勤賞でこれだと言えば、筋金入りであることが伝わるだろう。


体育の授業なんかで「二人一組になれ」と言われたとき、一人残ってしまい毎度先生と組む羽目になる人は一定数いるかもしれない。

けれど、一人残ったことにすら気付いてもらえず、何ならそのままサボっていてもバレない……なんて人はもっと少ないのではないか。


とはいえ、わたし自身はこのことをそこまで悲観したこともない。

むしろこの状態がかなり快適だとさえ思っている。