余命24時間、じれったくって妬けちゃって愛してる。

私が向かった先は最寄りの空港。高校生が一人で飛行機に乗るなんてダメかもしれないけど死ぬんだからいいじゃん。そう思えるほど私は死神を信じていて死を受け入れている。
今のところは。
「あのすみません。今日中に函館に着く便はありますか!どこでもいいんです。」
顔馴染みのお姉さんこと、斉藤さんがサッとキーボードを叩いた。
「それなら1時間後に出発する1万円の便があるんですけど。」
もっぱらチケットの心配はしていなかったら私は息を切らせる。
そして、私は財布からしっかり1万円を出す。
斉藤さんは「お仕事」なスマイルを浮かべ、チケットを渡してくれた。
今時にしては珍しい紙チケットには機械的な文字で
「12時35分函館空港着」
と記してある。
つまり、函館に着いた時にはすでに私の余命は12時間を切っていると言うこと。