「高良さん、どう思いましたか? 春日副社長のお話」
あれから春日は一切仕事の話には戻らず、運ばれてきた料理に舌鼓を打つばかりだった。
ペントハウスに戻ると美蘭は高良とソファに並んで座り、春日の言葉を思い出す。
いきなり切り出された時は頭がついていかなかったが、よくよく考えてみると悪い話ではないと思えてくる。
実際に見て回ったミラノの大聖堂や教会。
そこでソルシエールのドレスを着てもらえたら?
そう夢見ると、次々とアイデアが浮かんできた。
高い天井や壁一面のステンドグラス。
長いバージンロードと荘厳な雰囲気の内装。
そこでソルシエールのドレスはどんなふうに映えるだろう?
そう考えるとわくわくしてきた。
「美蘭は、どう思った?」
高良に逆に聞かれて、素直な気持ちを口にする。
「私は今になって、前向きに考えたいと思っています。春日副社長の言葉を改めて思い返すと、やってみたいって気持ちが強くなってきました。新たな夢が見つかったみたいに」
「そうか。俺も同じなんだ」
「え? じゃあ、まさか、ミラノにホテルを?」
「ああ。新海ホテル&リゾートは、まだヨーロッパには進出していない。俺はいつかはイタリアやフランスにもホテルを作りたいと考えていた。これはいいきっかけになるかもしれない。ソルシエールや春日ブライダルと一緒にやれるなら大きな追い風になるし、社長や役員もゴーサインを出してくれると思う。ミラノを足がかりに、広く他の国にも進出していきたい」
静かに、だが熱を帯びた口調で高良はそう語る。
美蘭もじっと耳を傾けて、その言葉を噛みしめた。
「私、やりたいです。高良さんと一緒なら出来る気がする」
「俺もだ。美蘭となら必ずやり遂げられる。美蘭、やってみないか? 一緒に夢を叶えよう」
力強い高良の眼差しに、美蘭も正面から見つめ返す。
「はい。私もあなたと一緒に夢を叶えたいです」
「ああ、力を合わせて挑もう。そして二人で夢を叶えよう。俺は必ず美蘭の夢を叶えてみせる」
「はい、高良さん」
二人でしっかりと頷き合った。
あれから春日は一切仕事の話には戻らず、運ばれてきた料理に舌鼓を打つばかりだった。
ペントハウスに戻ると美蘭は高良とソファに並んで座り、春日の言葉を思い出す。
いきなり切り出された時は頭がついていかなかったが、よくよく考えてみると悪い話ではないと思えてくる。
実際に見て回ったミラノの大聖堂や教会。
そこでソルシエールのドレスを着てもらえたら?
そう夢見ると、次々とアイデアが浮かんできた。
高い天井や壁一面のステンドグラス。
長いバージンロードと荘厳な雰囲気の内装。
そこでソルシエールのドレスはどんなふうに映えるだろう?
そう考えるとわくわくしてきた。
「美蘭は、どう思った?」
高良に逆に聞かれて、素直な気持ちを口にする。
「私は今になって、前向きに考えたいと思っています。春日副社長の言葉を改めて思い返すと、やってみたいって気持ちが強くなってきました。新たな夢が見つかったみたいに」
「そうか。俺も同じなんだ」
「え? じゃあ、まさか、ミラノにホテルを?」
「ああ。新海ホテル&リゾートは、まだヨーロッパには進出していない。俺はいつかはイタリアやフランスにもホテルを作りたいと考えていた。これはいいきっかけになるかもしれない。ソルシエールや春日ブライダルと一緒にやれるなら大きな追い風になるし、社長や役員もゴーサインを出してくれると思う。ミラノを足がかりに、広く他の国にも進出していきたい」
静かに、だが熱を帯びた口調で高良はそう語る。
美蘭もじっと耳を傾けて、その言葉を噛みしめた。
「私、やりたいです。高良さんと一緒なら出来る気がする」
「俺もだ。美蘭となら必ずやり遂げられる。美蘭、やってみないか? 一緒に夢を叶えよう」
力強い高良の眼差しに、美蘭も正面から見つめ返す。
「はい。私もあなたと一緒に夢を叶えたいです」
「ああ、力を合わせて挑もう。そして二人で夢を叶えよう。俺は必ず美蘭の夢を叶えてみせる」
「はい、高良さん」
二人でしっかりと頷き合った。



