「美蘭……」
「なあに?」
夜になり、ベッドの中で高良は腕枕した美蘭の髪をなでながら話し出す。
「美蘭はやっぱり、葉山が好きか?」
「え? 急にどうしたの?」
不思議そうに顔を見上げる美蘭に目を細め、高良は優しく美蘭を抱き寄せて話を続けた。
「美蘭は葉山が私の原点だと言ってくれた。『フルール葉山』は大切な場所だと」
「ええ、そうです。それはいつまでも変わりません」
「そうか。俺にとっても葉山は、美蘭と出逢えた大切な場所だ。初めて会ったのも、再会したのも『フルール葉山』だった。美蘭が10歳の時の思い出を大切にしてフルールと提携してくれ、その上葉山に住んでくれていたから、俺はまた美蘭に会えた。ありがとう、美蘭」
美蘭は首をかしげてから、ふふっと笑う。
「なんだか変なの」
「なんだと!?」
「でも高良さんが優しく笑ってくれたから、よく分かんないけど嬉しい。ふふふ」
「ふっ、俺もだ。美蘭がよく分からんのに可愛いから、愛おしくてたまらない」
「よく分からんのにって、なに?」
「最初にそう言ったのは美蘭だぞ?」
むーっと拗ねると、高良はいきなりチュッと美蘭のおでこにキスをした。
途端に美蘭は頬を赤く染めて目を潤ませる。
「美蘭、一瞬で可愛くなるな」
「もう、からかってばっかり」
「また拗ねてる。じゃあ、もう一度」
そして今度は唇に甘くキスをした。
目を閉じた美蘭が、んっ……と小さく吐息をもらす。
「だめだ、美蘭。可愛いを通り越してる」
「え?」
トロンととろけ切ったような目で見上げる美蘭に、高良はもはや言葉を失くす。
そのまま覆いかぶさり、熱く何度も口づけた。
「美蘭、愛してる」
耳元でささやくと、一晩中美蘭を求めて離さなかった。
「なあに?」
夜になり、ベッドの中で高良は腕枕した美蘭の髪をなでながら話し出す。
「美蘭はやっぱり、葉山が好きか?」
「え? 急にどうしたの?」
不思議そうに顔を見上げる美蘭に目を細め、高良は優しく美蘭を抱き寄せて話を続けた。
「美蘭は葉山が私の原点だと言ってくれた。『フルール葉山』は大切な場所だと」
「ええ、そうです。それはいつまでも変わりません」
「そうか。俺にとっても葉山は、美蘭と出逢えた大切な場所だ。初めて会ったのも、再会したのも『フルール葉山』だった。美蘭が10歳の時の思い出を大切にしてフルールと提携してくれ、その上葉山に住んでくれていたから、俺はまた美蘭に会えた。ありがとう、美蘭」
美蘭は首をかしげてから、ふふっと笑う。
「なんだか変なの」
「なんだと!?」
「でも高良さんが優しく笑ってくれたから、よく分かんないけど嬉しい。ふふふ」
「ふっ、俺もだ。美蘭がよく分からんのに可愛いから、愛おしくてたまらない」
「よく分からんのにって、なに?」
「最初にそう言ったのは美蘭だぞ?」
むーっと拗ねると、高良はいきなりチュッと美蘭のおでこにキスをした。
途端に美蘭は頬を赤く染めて目を潤ませる。
「美蘭、一瞬で可愛くなるな」
「もう、からかってばっかり」
「また拗ねてる。じゃあ、もう一度」
そして今度は唇に甘くキスをした。
目を閉じた美蘭が、んっ……と小さく吐息をもらす。
「だめだ、美蘭。可愛いを通り越してる」
「え?」
トロンととろけ切ったような目で見上げる美蘭に、高良はもはや言葉を失くす。
そのまま覆いかぶさり、熱く何度も口づけた。
「美蘭、愛してる」
耳元でささやくと、一晩中美蘭を求めて離さなかった。



