◇
「ひゃっほうー! プラージュにご招待ー! 楽しみだね、美蘭」
「う、うん」
電話を終えると、未散のはしゃぎっぷりに美蘭は若干引き気味になる。
「水曜と木曜、たっぷり楽しんじゃうわよ。そうと決まればアトリエに戻って、仕事を片づけなくちゃ。行こう! 美蘭」
「そうだね」
二人でアトリエに戻ると、集中して仕事に取りかかる。
今週は平日挙式はない為、メールの対応やオーダーメイドの依頼を受けたドレスのデザインを描き起こした。
『プラージュ横浜』にもタブレットやノートパソコンを持って行き、少しは仕事をするつもりだった。
「楽しみねえ。エステとかも行っちゃう?
あ、スパやプールある!」
「未散ちゃん、ホテルのホームページ見てるでしょ。仕事は?」
「これからやりますよー。あ、観光はどうする? 近いようでなかなか行かない横浜。この機会にのんびり見て回ろうよ」
やれやれと美蘭は苦笑いする。
どうやら今日の未散の仕事は、横浜滞在の計画を練ることになりそうだった。
「美蘭は行ってみたいところとか、ある?」
「んー? 私は旅行ってノープラン派なの。その時の気分で行き当たりばったりがいいかな。予定調和とか、超苦手」
「でしょうね。仕事ぶりを見てれば分かるわ」
痛いところを突かれて、うぐっと美蘭は言葉に詰まる。
「でもさ、私達いつも一緒にいるけど、旅行なんて初めてじゃない?」
「ああ、言われてみればそうかも」
「いい機会だし二人で思い切り羽伸ばそうよ」
「そうだね。たまには息抜きしなきゃね」
「うん! よーし、朝10時にプラージュ集合ね」
「ええ? そんなに早くチェックイン出来ないでしょ?」
「チェックイン出来なくても、ランチ食べたりプール行ったり、やることいっぱいあるからね」
「あ、はい」
未散のこのパワーには対抗出来ないと分かり、美蘭は大人しく当日のスケジュールに従うことにした。
「ひゃっほうー! プラージュにご招待ー! 楽しみだね、美蘭」
「う、うん」
電話を終えると、未散のはしゃぎっぷりに美蘭は若干引き気味になる。
「水曜と木曜、たっぷり楽しんじゃうわよ。そうと決まればアトリエに戻って、仕事を片づけなくちゃ。行こう! 美蘭」
「そうだね」
二人でアトリエに戻ると、集中して仕事に取りかかる。
今週は平日挙式はない為、メールの対応やオーダーメイドの依頼を受けたドレスのデザインを描き起こした。
『プラージュ横浜』にもタブレットやノートパソコンを持って行き、少しは仕事をするつもりだった。
「楽しみねえ。エステとかも行っちゃう?
あ、スパやプールある!」
「未散ちゃん、ホテルのホームページ見てるでしょ。仕事は?」
「これからやりますよー。あ、観光はどうする? 近いようでなかなか行かない横浜。この機会にのんびり見て回ろうよ」
やれやれと美蘭は苦笑いする。
どうやら今日の未散の仕事は、横浜滞在の計画を練ることになりそうだった。
「美蘭は行ってみたいところとか、ある?」
「んー? 私は旅行ってノープラン派なの。その時の気分で行き当たりばったりがいいかな。予定調和とか、超苦手」
「でしょうね。仕事ぶりを見てれば分かるわ」
痛いところを突かれて、うぐっと美蘭は言葉に詰まる。
「でもさ、私達いつも一緒にいるけど、旅行なんて初めてじゃない?」
「ああ、言われてみればそうかも」
「いい機会だし二人で思い切り羽伸ばそうよ」
「そうだね。たまには息抜きしなきゃね」
「うん! よーし、朝10時にプラージュ集合ね」
「ええ? そんなに早くチェックイン出来ないでしょ?」
「チェックイン出来なくても、ランチ食べたりプール行ったり、やることいっぱいあるからね」
「あ、はい」
未散のこのパワーには対抗出来ないと分かり、美蘭は大人しく当日のスケジュールに従うことにした。



