【短編】花が散れば花が咲きにけり

「話しなさい!私の彼氏を利用するとはどういうことです!」
未鐘が大声を出した。その声は僕を包み込むようだけど桜坂さんと安良城さんには刺を向けていた。正面と。
「ギャハハ。私と新城くんは小学校で一緒だったの。精神の病気のせいでそっちは私のこと全部忘れやがったけど。華恋の秘密を探偵みたいに暴いちゃってさ。だから私は華恋より偉くなくなったんだよ。影響あるんだよ。一生消えないんだよ。サイテー」
嘘。でも確かに僕の記憶には辻褄が合わないところがある。小学生の頃一人でいるといじめられ常に一緒にいる誰かが必要だった。けれど常に一緒にいた「誰か」を僕は覚えてない。
それもこう考えれば辻褄が合う。