【短編】花が散れば花が咲きにけり

「分かったわよ!全部言うわよ!私は最初から新城くんが大嫌いだったの!私はみんなが大好きな人気者みたいに思われてるかもしれないけど本当に好きなのは千鶴だけなの」
やっぱり。どこか安堵する。
「私の親は私が幼い頃、没落直前の安良城家に仕えてたの。私も同じように大人になったら仕えるんだと思ってた。それはいやな事じゃなかったし、むしろ楽しみだった。けれどそれは初めて未鐘先輩にあった日に覆ったの。私は千鶴が全てだと思ってたし自分が一番素晴らしい従者になると思ってた。でも、未鐘先輩は私を従者としてじゃなくて人として扱ってくれたから劣等感が生まれてったの!なんで、なんでみんな私より上なの!私が足掻いてもいけないところにいるんでしょ!私は負け犬の遠吠えをしてるだけなんでしょ!だったら友達のふりも可愛い後輩だと思ってるフリも嫉妬してるフリも全部やめてよ!」
はぁ?自分が人の能力しか見てないからだろ。そう言ってやりたくなった。