ぜんぶ、ちょうだい。




先輩と仲良くなるためには、私からアタックが必要不可欠。

こんな距離感のまま諦めるなんて…。



「こまちゃん、このくだり何回目なの?」

「うぐっ…」



ひまちゃんが、またしても呆れ顔。

でも、それも分かる。私、うざいくらいこの話してる自覚あるもん。



「先輩のこと好きになってから、もう100回は聞いてるよ?」



たぶん、ほんとに100回くらい言ってる。

無視されるたびに、「もうやめようかな」って思って、でも、やっぱり「このままじゃ諦められない」って戻ってくる。

ほんと、何回このやりとりするんだろう。

でも、好きってそういうものだと思う。

一度や二度じゃ終われない。

何度も何度も心が揺れて、それでも、やっぱり泉先輩が好きだって思ってしまう。

ひまちゃんは、呆れながらも、毎回ちゃんと聞いてくれる。

それが、ありがたい。