ちょ、ちょっと、ひまちゃん……!?
最後に、とんでもない爆弾を落としていった気がする。
「振られたくない」
「好きになってもらいたい」
頭の中でぐるぐると回る。
でも、待てよ……
好きになってもらうって、具体的にどうしたらいいんだ……?
食堂の、入り口。すごく邪魔な場所。
人の流れを避けるように頭を抱え込んで、ぐるぐる考え事をしていた。
ふと、前のほうに視線を戻すと――
泉先輩と、運がいいのか悪いのか、目があってしまった。
「あ……今日もかっこいい……」
朝の挨拶のときより、断然かっこいい。
でも、そうじゃなくて。
私に気づいた先輩は、迷いなくずんずんとこちらに向かってきている。
この人ごみの中で、また鬼ごっこをするわけにはいかない。
近くの席に何でもないふりをして座ると、何を話すわけでもなく、静かに、私の向かいに腰を下ろす先輩。
少し、周りの視線を感じるけれど、そんなの気のせいだと思いたい。



