ぜんぶ、ちょうだい。




肌は透けるように白くて、光が当たると頬の輪郭がくっきり浮かぶ。

睫毛は長くて濃いのに、目元は涼しげで見下ろされると息が止まりそうになる。

鼻筋はまっすぐで、横顔が彫刻みたい。

首筋から顎のラインにかけての影が、なんでこんなに綺麗なのか……毎日見ててもよく分かんない。



「こまちゃん、まるでストーカーだね…」



ひまちゃんの声は、ちょっと引き気味。

でも、私は笑って答える。



「何言ってるの、ひまちゃん。これは日課だよ。絶対に逃がせないの」



そう。これは毎日のルーティン。

逃げられるわけがない。逃がす気もない。

だって、今日も泉先輩に会えるんだから。