【コミカライズ用シナリオ】独占欲に囚われて

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○校門前・朝

春の朝。

満開の桜並木の下、新入生たちがざわつきながら校門をくぐっていく。

紗月は制服の襟を整え、大きく深呼吸してから一歩を踏み出す。

紗月(モノローグ)「今日から高校生……。知らない場所、知らない人ばかり。でも、負けない。私ならやっていける」


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○体育館・入学式

壇上で校長が挨拶をしている。

新入生たちは緊張した面持ちで並んで座っている。

校長「——これから始まる高校生活を、自分の力で切り拓いていってください」

拍手が響く中、紗月は真剣な眼差しで前を見つめる。

その横でクラスメイトたちは小声で話をしている。

クラスメイトA「ねぇねぇ、知ってる?この学校、ヤバい先輩がいるんだって」

クラスメイトB「うん、三年にすごい不良がいるって……教師にも逆らうらしいよ。確か、神崎 蓮司だったはず。」

紗月(心の声)「……不良の先輩……?怖そう……でも、私には関係ないよね」


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○教室・午前

入学式を終えて教室に戻った新入生たち。

机を寄せ合ってもう仲良く話し始めるグループもある。

紗月は少し戸惑いながら自分の席に座り、弁当袋を膝に抱えている。

紗月(心の声)「……みんな楽しそう。私も混ざれればいいけど……」

クラスメイトたちの笑い声が響き、紗月は少し肩をすくめる。


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○教室・昼休み

チャイムが鳴り、教室中がにぎやかになる。

グループで集まる子たち、机を並べて弁当を広げる子たち。

紗月は迷ったあと、そっと席を立つ。

紗月(心の声)「……なんだか入りづらい。少し外で食べよう」


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○裏庭

静かな裏庭。

草はらにベンチ、春風に桜の花びらが舞っている。

紗月は弁当を抱えながら歩き、木陰のそばで立ち止まる。

ふと、そこに制服を乱した男子が寝転んでいるのに気づく。

腕を枕にして、無防備に眠っている姿。

紗月(小声)「……誰……?」

紗月(心の声)「……思ってたのと違う。怖そうじゃない……」

じっと見つめていると、不良先輩がうっすら目を開ける。

不良先輩「……誰だ?」

紗月「っ!」(息を呑む)

紗月(心の声)「この人が……噂の、神崎 蓮司?」

先輩は眠たげに目を細め、じっと紗月を見つめる。

その横顔には、どこか影を抱えた孤独がにじんでいる。