あんな、周りに女子がわんさかいる所で、あんな発言しなくたっていいのに!
どうしよう.....
これで、今村ファンの女子から、陰湿な嫌がらせとか受けることになったら.....
あーあ。
絶対に関わりたくなかったのに....
「はぁ....」
もういいや。忘れよう。
どうせアイツには、困らないくらいの数の女子がいるわけだし。
さっきの出来事だって、すぐに忘れるよ。
そう言い聞かせ、トイレから出る。
.....あれ?ハンカチがない!
トイレ行くのにポケットに入れたはず。
「もう、最悪。」
占いとか見ないけど、もしかしたら今日の運勢は最悪だったのかも。
しかたなく、濡れた手で髪の毛を整え、そのまま教室に戻った。
「大丈夫?遅かったね。
......しかもなんか疲れてない?」
「え?あぁ、ううん!大丈夫!」
菜乃花に今の出来事を話そうかとも迷ったけど、とりあえず忘れたいし。
どうせ、これ以上関わることもないだろうから。
と、思っていたその時だった。
「これ、落としたよ?」
「げ....っ」
反射的に嫌な顔をしてしまった。

