大嫌いなアイツとの恋愛事情




6月頭に行われた席替え。


最悪なことに、隣の席には今村。
しかも、あろうことかヤツの席は一番窓側で、その右隣が私という、最悪中の最悪な席。



だからさっきも、自分の席にカバンを置くついでに、私に挨拶をしてきた。




そもそも、なぜ、そんなアイツが私に話しかけて来るようになったかと言うと───....


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❤︎
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それは、高校2年生に上がって間もないある日のこと。



「あー、お腹いっぱいー!」


「私、ちょっとトイレ行ってくる!」


「いってらー!」



お昼食べたあとって、どうしても眠くなるよなぁ。


次の時間、古文かー....
寝ないようにするほうが難題だなぁ。


「ふぁぁ...っ」



───ドンッ!



くだらないことを考え、あくびしながら歩いていたせいで、誰かとぶつかってしまった。



「ご、ごめんなっ....!?」


顔を上げてびっくり。


そこに立っていたのが今村。



あの頃はまだ、話したこともなかった。



「ごめんね....っ!怪我、ない?」


う、わぁ....


こんな近くで見たことなかったけど、噂通りかなりのイケメン。