「......」
私はといえば安定の無視。
面倒なことに関わりたくない。
早くどこか行きなさいよ。
「今日も冷たいんだから!」
なんて、絶対に思っていないような口ぶりでそう言い、女子の群れを連れ、教室から出ていった。
「ぶっ....相変わらずだねー、今村もゆずも!」
「からかわないでよ.....」
彼の名前は今村彩輝(いまむら あやき)。
同じクラスメート。
ヤツは....この学園の女子の視線を独り占めしているような、そんなヤツ。
顔は芸能人と言われても納得できるほどのイケメン。
むしろそれ以上かもしれない。
頭も良くて運動神経も抜群。
年頃の女の子が放っておくわけがない、そんな人。
でも、そんな彼は、モテることをいいことに、毎日のように別の女の子を連れ歩くようなプレイボーイ。
もう、遊び人も遊び人。
そんな人に群がってる女子も、どうなの?って私は思うんだけどね。
「でも、本当災難だよねーっ!
関わりたくないって言ってたヤツと隣の席になっちゃうしさ!」
クククッと可笑しそうに笑いながら言う菜乃花をキッと睨みつける。

