何人かに告白されても、一度も受け入れたことはないし、自分がモテることをひけらかしたりもしない。
「菜乃花の好きなタイプってどんな人?」
「えー?わたしは..「あっ!登校してきたーっ!」
菜乃花の好きな男の子のタイプを聞こうとした時。
大きな女子の声で、私たちの話は途切れてしまった。
声の方を振り向けば、女子の大群がこのクラスに入ってくる。
その輪のど真ん中にはある1人の男子生徒の姿。
あーあ。
今日もお出ましか....
朝からよくあんな大きな声が出せること....
黄色い歓声は、すべてその輪の中にいる男子に向けられたもの。
こんな光景も、もう見慣れたものだ。
よくもまあ、毎日こんなことして飽きないなぁ。
朝からキャッキャしてる女子たちを見て、嫌悪感が募る。
「ちょっと!顔、顔!(笑)」
私のことを見ながら吹き出している菜乃花。
こんな光景を目にして、何も思わない方が無理だっつーの!
ほんとう毎日、朝から憂鬱でしかない。
────....その理由は、もうひとつあって...
「ゆずっ!おはよー。」
なぜか最近、急に話しかけてくるようになったあいつ。

