「でもさ、なんか今村、ゆずと話してる時ちょっと違うよね!」
「ええ?なにそれ!」
考えたことも思ったこともなかった。
「ほかの女の子たちとは少し違うってうか...
媚び売ってない感じする。」
ええー....そうかなぁ?
私には、ただ女好きで私のことも自分の取り巻きに入れたいだけにしか思えないけど。
「菜乃花の気のせいだよ。」
「そうかなー。
だってああいうタイプって、自分に気がない女の子に対してしつこくしないもんじゃない?」
ま、まあ。
そう言われてみれば確かに....
でも、私があいつにとってなにか特別なものがあるなんて余計にありえないっ!
それに、そんなことがあってたまるか!
私は極力関わりたくないんだから。
「ないない。
面白がってるだけだよ〜!」
「んー、そっかー!
まあ、ウチらとはそもそも生きてる世界違うしね。」
そうそう。
今村の気持ちも、そのまわりの女子の気持ちも全くもって理解できない。
きっとこれから先も。
予鈴が鳴る直前になれば、同じクラスの女子を何人か連れた今村が隣の自分の席にやってきて。
チャイムがなるギリギリまでその女子たちと会話を繰り広げていた。

