「ええー?いいじゃん!同じクラスなんだし、これから仲良くなれば!」
いや、私は別に仲良くなりたいとかそういう感情は全くないんですけど....
「俺は、柚葉ちゃんと仲良くなりたいな!」
はいはい。
きっとこれも決まり文句ですよね?
自分の縄張りに引き込むための。
私は絶対に、騙されませんからね!!
「ふんっ!」
「えぇー?無視ー?」
なんて、呑気な声が隣から聞こえたきたけど、知るものか!
別に私に関わってこなくたって、他に相手してくれる女子なんて山ほどいるわけだし!
まあ、気まぐれで話しかけてきてるだけだろう。
どうせ相手にされないって分かったら飽きて話しかけてこなくなるだろうし。
。*
❤︎
.
。
*
と、まあそんなこんなで今日まで過ごしてきたわけだけど。
気づけば呼び名は『柚葉ちゃん』から『ゆず』に変わってて、馴れ馴れしさが増してるし。
飽きて話してこなくなる、どころか、しつこくなっているのは気のせいだと信じたい。
今思い返しても、なぜ今村が私に関わってくるのかという理由は見当たりそうもなかった。
「おーいっ!ゆずー、帰ってこーい!」
「あ、ごめん....
考えごとしてた。」
菜乃花のことを置き去りに、意識が過去に戻ってしまってた...

