幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

凪翔兄はそんなことを言いながら、わたしの手を自分の唇へ持ってくる。

そして、ぺろっと舐めた。

……っ、!?

「な、何してっ……」

「しょーどく」

しょ、消毒……?

なんの……って訊く前にまた凪翔兄がわたしの指を舐めたから、訊ける余裕がなくなった。

う……舐められるの、なんか、変な感じする……。