幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「ふぅん」

「え? ……わっ」

凪翔兄が急にわたしのベッドに座る。

わたしはいきなりのことにバランスを保てず、凪翔兄の方へ倒れ込む! ……前に、凪翔兄が受け止めてくれた。

必然的に、凪翔兄のひざに自分が座るという体制になってしまう。

すぐにどこうとするけど、お腹に手が回されていて動けない。


「な、凪翔、兄……」

「月に触っていいのは俺だけなのに」